勝手時空雑記

思ふこと言はでぞただにやみぬべき われとひとしき人しなければ

A new discovery come from the past (with age)

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一時代を共に過ごした思い出のアルバムたち


長年使っていたPCが壊れてしまいました。正確に言えば「壊れかけている」ですが…。ある日、液晶画面に黒い線が入ったと思ったら、日が経つに連れ、その幅も長さも徐々に拡大。遂には画面左右、中央の一部分が真っ黒な状態に…。「さすがに修理は無理だろうな…」。そんなことで、先日ネットで新しいPCを購入しました。

 

それにしても最新のPCには驚きますね。HDDの煩い回転音など遠い過去の話。パスワードも入力せず、指でキーを触れるだけ。SSDの容量は一昔前のHDD顔負けの数百GB。ちなみに僕が初めてPCのキーボードに触れたのは80年代初頭、まだFloppy Diskの時代。実に隔世の感があります。でも、人の能力はさほど変わってはいないのにコンピューターだけが異次元の進化。果たして人類、この先どこまでついてゆけるやら…(笑)。

 

さてそんな中、ふと「昔のCDをリッピングして聴いてみようか」という気になりました。長い間、吹奏楽をやっていたこともあり、僕にとって音楽は身近な存在です。合計数百枚はあろう80年代・90年代のCDをキャビネットから引っ張り出し、何気に眺めること数時間。お気に入りのアルバム数枚をディジタル化し、スマフォに収めました。

 

U2」「浜田省吾」「Tracy CHAPMAN」「Foreigner」「岡村孝子」「姫神」「勤琴」…、懐かしい音がイヤーフォーンから流れ、あの頃の情景が瞼に浮かんできます。と同時に、昔はさして気にも留めなかった歌詞が深く心に沁みます。それが歳を取ったせいなのか、それとも感性が変わったからなのか…、正直自分でも良く分かりません。

 

CDの中のシンガーは若く、リスナーだけが歳を重ねてゆく。イヤーフォーンから流れる声は何一つ変わらないけど、曲を聴いたとき心に湧き上がる感情は若い頃とは別のもの。

 

「温故知新」という言葉があるけれど、古臭いと思っているものから学ぶことは意外と多い。現に学生の頃、あれほど嫌いだった歴史を、今では本を買ってまで学ぶ自分がいる。

 

それが進歩なのかどうか分からないけど、「歳を取るって新たな自分に出会うための長い旅のようだ」と、毎日を楽しく思う今日この頃です。