勝手時空雑記

思ふこと言はでぞただにやみぬべき われとひとしき人しなければ

My best friend dreaming by the window

柔らかな陽ざしの中、今日はどんな夢を見ているのかな 「早くチェックインカウンターにゆかないと飛行機に間に合わない!」そう思いはするが、こんな時に限って道路は渋滞、電車も運転を見合わせている。「何とかしないとマズイ」。そう思っている間にも、時…

'Alle geschlossen' during Christmas season

ドイツ版新幹線ICE、最高速度300km/hで欧州大陸を駆け抜ける 僕が初めて欧州を旅したのは80年代後半。当時同じ会社の同じ部門に配属されていたオーストリア好きな友人と共に、年末休暇を利用し、彼の地を訪れた。当時、まだ利用する人も少ない「Eurail Pass…

A journey back to my spiritual origins

僕のルーツと云われる氏を祀った、信州北部の町に佇む小さな神社 日本には30万種以上の苗字があると言われている。総人口が1憶2千万ちょっとだから、一苗字当たりの平均人数は400人。平均が全てを語るわけではないけれど、同じ姓を持つ同族が僅か400人だなん…

Memories & pictures with missing information

二十年ほど前、宿泊したホテルのすぐ脇にあった麺料理の店 今思い出すと、何だか夢を見ていたような気もする。写真に残っているので現実に経験したことなのだろうが、どういった経緯でそこを訪ね、どうしてその店に入ったのか、全く思い出せない。ただ、見る…

Changing cityscape, unchanged confectionery

都内某有名甘味処で頂く「杏子あんみつ」 その昔、社会人一年生の頃、同じ設計部署に配属された同期のメンバー数名と、「甘いもの同好会」なる気ままな活動を行っていました。今ではもう影も形もありませんが、午前中のみを出勤とする土曜日の半ドン(死語で…

My favourite snack after played baseball

画面左、ソースを纏う今回の陰の主役「ハムカツ」 先日、夕食にハムカツを頂きました。サクッとした歯触りの昔ながらのハムカツでした。今回はソースで頂きましたが、何もかけずに食べるのも好きです。たまの休み、電車に揺られ、とある山あいの町を訪れます…

My best brain training through life

小学生の頃、食品の空き瓶で作った将棋駒ケース 「趣味は何ですか」と訊かれたとき、必ず答えに入れる三つのものと言えば、旅行、読書、そして将棋でしょうか。コロナ禍が続く中、旅に出る機会は大幅に減りましたが、読書に関しては毎週末、近くの図書館に出…

Memories come back with scent of vinegar

ちらし寿司は大人のためのお子様ランチだ!(笑) 僕が生まれ育った家は町家づくり。間口は狭く、奥行きがある細長い構造をしていました。前回、祖父が鞄屋を営んでいたことを書きましたが、表玄関は仕事場に直面する全面のガラス戸。その脇に、人ひとりがや…

A road leading to my life

遠い昔、僕の祖先もこの道を歩いたろうか… 久しぶりにブログを書こうと思います。これからは日記代わりに、淡々と日々の出来事を綴ってゆこうと思います。 この秋、急逝した弟の三回忌を迎えます。先日、墓に詣でてきました。僕の祖先も眠る、とある丘の上に…

A lovely restaurant in a commuter belt

僕の中では不動の一番人気、ロースカツカレーセット コロナ禍の影響で、最近めっきり外食の機会が減りました。と言っても、元々市井のレストランやスナックで食事を取る習慣はあまりありません。勿論、美味しいものは大好きなのですが、「食事は落ち着いた雰…

Les bonbons japonais, 'Gelée de Misuzu'

「飴」と名の付いた、果実だけで作られた信州銘菓 初めて食べたのがいつだったのか、全く覚えがないロングセラー食品ってありませんか。写真の「みすゞ飴」などは、僕にとって正にその代表作。飴と言っても実際はゼリーのお菓子。信じられないことに材料は果…

A vague landscape dwelling in little heart

ホテルの上層階から撮影した、在りし日の中国の街角 もうかなり昔の話になりますが、公私ともに時折中国を訪れました。世に電子マネーなど無く、未だクレジットカードすら怪しい現金至上主義の時代。若い世代はご存じないでしょうが、人民元の他に「外貨兌換…

People live while meeting people

鳥居の向こう、未来への祈願か、それとも過去への回想か… もう何年も前の焼けるような夏の日、東海地方のとある神社を訪れた際、整然と並ぶ鳥居の美しさに魅せられ、ふとシャッターを切った際、偶然に撮れた写真です。整然と並ぶ絵馬に見入る女性の後ろ姿を…

April showers bring May flowers

シュテーデル美術館で目にした、どこか懐かしい風景画 今の会社に転職して早二年が経ちました。現在、グローバルな品質保証体系の設計・構築に日々頭を悩ませています。本来ならば海外の生産拠点を訪れ、現地の責任者や担当者と議論を行いながら改革プロジェ…

The taste of wasabi preserved in sake lees

もう数十年も変わらない懐かしい味「峠の釜めし」 関東平野北西部、一地方都市の駅前商店街で育った僕は、毎朝、駅近くの跨線橋を訪れては、列車の連結作業に見入っていました。今ほどに鉄道技術が進んでいなかったその昔、日本有数の難所である県境の峠を越…

A new step toward the new year 2021

幼い頃から慣れ親しんだ秀麗な山並み その昔「ウルトラQ」というドラマがありました。地球侵略を狙う宇宙人や怪獣が毎回出現。人類が科学の粋を集めた最新兵器で立ち向かうという特撮映画です。ウルトラマンを始めとするウルトラシリーズの原点ともいうべき…

May he rest in peace, to my dear brother

最愛の弟と、幼き日のツーショット たったひとりの弟が急逝しました。突然の訃報でした。知らせを受けたとき、何かの間違いかと思いました。すぐさま弟の住む街に向かい、市内のとある葬祭会館へ駆け付けました。時は既に夜。静かな館内の階段を昇り、部屋の…

The female novelist passed away on Nov. 23rd

明治後期、溢れる才能を一気に開花させた女性小説家の記念館 三話続いての昭和の女性歌手話で誠に恐縮ですが、先日NHK BS放送にて「山口百恵引退コンサート」が放映されました。今からちょうど四十年前の1980年秋、科学技術で世界に名を馳せようと日本が動き…

'South wind' tenderly blowing in my heart

こんなスタンドも最近ではあまり見かけなくなった… 前回、数十年前を振り返り、キャンディーズの話を書いたからでもないのですが、最近よく「昭和」を思い出します。歳を取ったからなのでしょうか。それとも平成の時代には経験出来なかった、高度成長期特有…

My youth swayed on the 'Yellow canoe'

人々の様々な思いを乗せ、ゆっくり時を刻む観覧車 中学生の頃、と言っても、もう40年以上も前のことですが、キャンディーズのファンでした(唐突な話ですみません…)。年齢的には僕よりもかなりお姉さんなのですが、三人のキュートな笑顔と美しいハーモニー…

An earnest request by a gentle curator (part 5)

長い話を最後まで読んでくれてありがとう!(写真と本文は関係ありません) (Part 4より続き) S氏によれば昨日の深夜、突然電話が鳴り、何事かと思い慌てて応答したところ、受話器からKさんの声が聞こえてきたとのことです。電話の相手は確かにKさんだった…

An earnest request by a gentle curator (part 4)

60年代初頭、Mr. JMとKさんはこの街で出会ったのだろう (Part 3より続き) 呼び出し音を聞きながら暫く待ってみましたが応答はありません。米国西海岸は現地時間の夜7時前後。まだ寝ている筈はありません。いったん電話を切り、再度かけ直してみますが、残…

An earnest request by a gentle curator (part 3)

Kさんと電話で話せるのだろうか?(写真と本文は関係ありません) (Part 2より続き) 「お探しになっているのは、おそらく私の姉だと思います。」何と男性(以後、S氏とします)からは思いもよらない言葉が…。そして驚いている僕に対し、重ねて「先ず、その…

An earnest request by a gentle curator (part 2)

K県のローカル線、S鮨にほど近い黄昏のホーム (Part 1より続き) きっとこれも何かのご縁。人生の一時期、市内に居を構え、公私共々お世話になったドイツです。駄目元で引き受けてみることにしました。 後日、彼が持っている情報の全て、そして最も重要な手…

An earnest request by a gentle curator (part 1)

大聖堂の広間でリースを前に物思いに耽る修道女 今回は少し不思議な体験をお話します。不思議と言っても怪談話ではありませんのご安心のほどを…(笑)。 今から五年ほど前の秋、車載用OEMビジネスのため欧州に出張しました。時差調整のため業務開始の一日前…

A commonplace but mystic silhouette in lady profile

何気ない日常の一コマを描いた一幅の絵画 見知らぬ街を旅する時、ほぼ決まって訪れるのが美術館です。一人旅が多いせいもあり、旅先で長い時間を潰すにはもってこい、との現実的な理由もあるのですが、「ある時代のある風景がそのままの形で残る絵画を静かに…

Two communes in some thousands of miles away

川沿い・街道沿いに発展した日白の町 知らない土地を旅している時、ふと昔訪れたような錯覚に陥ることはありませんか。前世の記憶説や人の卓越した能力説等、その主張には枚挙に遑がありません。残念ながらいずれの説も未だ科学的には証明が成されていないよ…

The gentle stone pavement on a rainy day

Bruxelles市内南東部、静かな石畳の街並み 前回のブログで広場の石畳に埋め込まれたオーナメントの話をしましたが、その石畳、欧州では様々な都市の様々な場所で目にすることが出来ます。統計を取ったわけではありませんが、やはり一般的には旧市街の広場周…

A mysterious shellfish on the stone pavement

ベルギー王国の広場、石畳の粋なオーナメント 21世紀に生きる僕たちは世界中を気軽に旅することが出来ます(COVID-19により一時的に難しい状況ですが…)。でも今から400年の昔、江戸年間のおよそ250年間、「鎖国」という対外政策のため、一般民間人は日本国…

The same as yesterday's please!

英国ホテルの標準的なブレックファスト 90年代後半から2000年代初頭、欧州にて自動車用電子機器のOEM向け製品開発を行っていた関係上、結構な頻度で英国に出張しました。英国と言ってもLondonのような大都市ではなく、郊外に広い敷地を持つ、地方都市近郊のR…