勝手時空雑記

思ふこと言はでぞただにやみぬべき われとひとしき人しなければ

2020-01-01から1年間の記事一覧

A new step toward the new year 2021

幼い頃から慣れ親しんだ秀麗な山並み その昔「ウルトラQ」というドラマがありました。地球侵略を狙う宇宙人や怪獣が毎回出現。人類が科学の粋を集めた最新兵器で立ち向かうという特撮映画です。ウルトラマンを始めとするウルトラシリーズの原点ともいうべき…

May he rest in peace, to my dear brother

最愛の弟と、幼き日のツーショット たったひとりの弟が急逝しました。突然の訃報でした。知らせを受けたとき、何かの間違いかと思いました。すぐさま弟の住む街に向かい、市内のとある葬祭会館へ駆け付けました。時は既に夜。静かな館内の階段を昇り、部屋の…

The female novelist passed away on Nov. 23rd

明治後期、溢れる才能を一気に開花させた女性小説家の記念館 三話続いての昭和の女性歌手話で誠に恐縮ですが、先日NHK BS放送にて「山口百恵引退コンサート」が放映されました。今からちょうど四十年前の1980年秋、科学技術で世界に名を馳せようと日本が動き…

'South wind' tenderly blowing in my heart

こんなスタンドも最近ではあまり見かけなくなった… 前回、数十年前を振り返り、キャンディーズの話を書いたからでもないのですが、最近よく「昭和」を思い出します。歳を取ったからなのでしょうか。それとも平成の時代には経験出来なかった、高度成長期特有…

My youth swayed on the 'Yellow canoe'

人々の様々な思いを乗せ、ゆっくり時を刻む観覧車 中学生の頃、と言っても、もう40年以上も前のことですが、キャンディーズのファンでした(唐突な話ですみません…)。年齢的には僕よりもかなりお姉さんなのですが、三人のキュートな笑顔と美しいハーモニー…

An earnest request by a gentle curator (part 5)

長い話を最後まで読んでくれてありがとう!(写真と本文は関係ありません) (Part 4より続き) S氏によれば昨日の深夜、突然電話が鳴り、何事かと思い慌てて応答したところ、受話器からKさんの声が聞こえてきたとのことです。電話の相手は確かにKさんだった…

An earnest request by a gentle curator (part 4)

60年代初頭、Mr. JMとKさんはこの街で出会ったのだろう (Part 3より続き) 呼び出し音を聞きながら暫く待ってみましたが応答はありません。米国西海岸は現地時間の夜7時前後。まだ寝ている筈はありません。いったん電話を切り、再度かけ直してみますが、残…

An earnest request by a gentle curator (part 3)

Kさんと電話で話せるのだろうか?(写真と本文は関係ありません) (Part 2より続き) 「お探しになっているのは、おそらく私の姉だと思います。」何と男性(以後、S氏とします)からは思いもよらない言葉が…。そして驚いている僕に対し、重ねて「先ず、その…

An earnest request by a gentle curator (part 2)

K県のローカル線、S鮨にほど近い黄昏のホーム (Part 1より続き) きっとこれも何かのご縁。人生の一時期、市内に居を構え、公私共々お世話になったドイツです。駄目元で引き受けてみることにしました。 後日、彼が持っている情報の全て、そして最も重要な手…

An earnest request by a gentle curator (part 1)

大聖堂の広間でリースを前に物思いに耽る修道女 今回は少し不思議な体験をお話します。不思議と言っても怪談話ではありませんのご安心のほどを…(笑)。 今から五年ほど前の秋、車載用OEMビジネスのため欧州に出張しました。時差調整のため業務開始の一日前…

A commonplace but mystic silhouette in lady profile

何気ない日常の一コマを描いた一幅の絵画 見知らぬ街を旅する時、ほぼ決まって訪れるのが美術館です。一人旅が多いせいもあり、旅先で長い時間を潰すにはもってこい、との現実的な理由もあるのですが、「ある時代のある風景がそのままの形で残る絵画を静かに…

Two communes in some thousands of miles away

川沿い・街道沿いに発展した日白の町 知らない土地を旅している時、ふと昔訪れたような錯覚に陥ることはありませんか。前世の記憶説や人の卓越した能力説等、その主張には枚挙に遑がありません。残念ながらいずれの説も未だ科学的には証明が成されていないよ…

The gentle stone pavement on a rainy day

Bruxelles市内南東部、静かな石畳の街並み 前回のブログで広場の石畳に埋め込まれたオーナメントの話をしましたが、その石畳、欧州では様々な都市の様々な場所で目にすることが出来ます。統計を取ったわけではありませんが、やはり一般的には旧市街の広場周…

A mysterious shellfish on the stone pavement

ベルギー王国の広場、石畳の粋なオーナメント 21世紀に生きる僕たちは世界中を気軽に旅することが出来ます(COVID-19により一時的に難しい状況ですが…)。でも今から400年の昔、江戸年間のおよそ250年間、「鎖国」という対外政策のため、一般民間人は日本国…

The same as yesterday's please!

英国ホテルの標準的なブレックファスト 90年代後半から2000年代初頭、欧州にて自動車用電子機器のOEM向け製品開発を行っていた関係上、結構な頻度で英国に出張しました。英国と言ってもLondonのような大都市ではなく、郊外に広い敷地を持つ、地方都市近郊のR…

The turning points of my life appeared unexpectedly

外見からは想像出来ない色の餡が… 私事で恐縮ですが、昨年の二月、転職をしました。実はそれまでにも二度、会社を変わっているのですが、今回のそれは全くの偶然。何の気なしに米国西海岸に本社を持つビジネス特化型SNSに登録したところ、幸運にもエージェン…

A new discovery come from the past (with age)

一時代を共に過ごした思い出のアルバムたち 長年使っていたPCが壊れてしまいました。正確に言えば「壊れかけている」ですが…。ある日、液晶画面に黒い線が入ったと思ったら、日が経つに連れ、その幅も長さも徐々に拡大。遂には画面左右、中央の一部分が真っ…

The indelible land rekindling the old days

昔よく遊んだ小川だった場所(朧な記憶の中から) 小学生の頃、今は亡き祖母に連れられ、よく練馬の親戚を訪ねました。東武東上線の「下赤塚駅」で下車。駅前の商店街を抜け、川越街道を渡り、緩やかな坂道を登ってゆく。今ではすっかり見かけなくなった雑貨…

The Goddess of mercy remembering mother's look

いつも温かな眼差しで街を見守る白衣観音 昭和40年代、まだ僕が子供の頃、町は大きな遊園地でした。神社の境内、公園の芝生、堤防の小道、砂利の駐車場…、朝早くから日が暮れるまで、当てもなく辺りを走り回っていました。疲れた体を休める駄菓子屋は二軒。…

A professional service in a catsle town

東海道の城下町で出会った水饅頭 都内在住のため、旅に出るとき先ず迷うのは、「五街道のうち、今回はどの方面に行こうか」ということ。ほぼ均等の比率で江戸の町を後にしているつもりですが、西へ向かう旅が心持ち多いような気がします。毎度JR東日本の快速…

Infinite human imagination praised by Lord

フランス地方都市にある城の窓から眺めた風景 日本各地を旅する時、目的地として意識する場所のひとつに神社仏閣があります。特段信心深いわけでもないのですが、その周辺だけは昔から変わらない姿を残していることが多いから。とりわけ地方に行くと、古の姿…

A glorious experience in true darkness

信州に建立された無宗派の仏教寺院「善光寺」 江戸時代後期「一生に一度は善光寺詣り」と謳われた、言わずと知れた信州の大寺院です。訪れたのは年の瀬も押し迫った師走。あいにくの雪が朝から降りしきる、本当に寒い一日でした。「こんな日に参拝するのは僕…

The same space in the different times

郷愁を誘う中山道夕暮れの宿場町 幼少の一時期を内陸の町で過ごしたせいか、山里の景色に郷愁を覚えます。とりわけ秋の夕暮れ時など、薄墨色の風景の中にひとり佇むと、年甲斐もなく切ない気持ちになります。写真はあまりに有名な馬籠宿。数年前の年末、先の…

A white lovely carpet in a sweet nostalgia

山間の町一面に咲く蕎麦の花 蕎麦の花を見ると、中学生の頃に亡くなった祖父を思い出します。生粋の職人だった祖父は食べものにも自分流のこだわりがあったらしく、毎年新蕎麦の季節になると信州まで足を延ばし、気に入った地粉を手に入れていたようです。し…

The God-created brain sport still developing

祖父から譲り受けた漆書きの将棋駒 昨日、渡辺明棋聖と藤井聡太七段の「第91期棋聖戦第一局」をご覧になった方も多いと思います。その後、ネット上には著名なライターや棋士の先生方から様々なコメントが多数寄せられているため、改めてここに書くまでもあり…

A close friend met in an automotive project

尾張国名物「生ういろう」(店舗限定品) 数年前、休暇で訪れた名古屋市内の下町「大須」で頂いた「生ういろう」です。当時は店先の縁台に腰掛け、アーケード街を行き交う人々を横目で眺めながら、その上品な味を楽しむことが出来たのですが、ある時期から店…

A sunset beach in the unreached distance

亡き母の思い出が眠る夕陽の奇麗な海浜公園 春から夏に変わりゆくこの季節、三年前にこの世を去った母のことを思い出します。その理由は自分でもよく分からないのですが、同時に、家々の屋根越し、遠くに見える菜の花畑、夏の冷たい井戸水で冷やされたトマト…

An unforgettable memory in my dim recollections

在りし日の「オリエンタルカレーショップ 栄店」 前回のブログで人混みが苦手なことについて少し触れましたが、都会の中心部を当てもなく彷徨い、何となく気になる店を飛び込みで訪ねる旅も好きです。時に「全国区で有名だが、その数が非常に限られている貴…

A beautiful moment in an aimless journey

とあるフランスの街角で出会った風景 旅をしていると、おそらく二度とはお目に掛れない風景に出会う瞬間があります。そんな時、その一瞬を長く記憶に留めたいと思いシャッターを切るのですが、なかなか気に入った構図を残すことが出来ません。 この写真は、…

A local speciality in my early childhood

知る人ぞ知る上州名物「焼きまんじゅう」 よく聞く話に、「大阪の人はたこ焼き(お好み焼き)をおかずにご飯を食べる」というものがあります。関西エリアにあまり縁のない僕にとって真偽のほどは定かではありませんが、まあそれもありだろう、と個人的には思…