勝手時空雑記

思ふこと言はでぞただにやみぬべき われとひとしき人しなければ

The turning points of my life appeared unexpectedly

外見からは想像出来ない色の餡が… 私事で恐縮ですが、昨年の二月、転職をしました。実はそれまでにも二度、会社を変わっているのですが、今回のそれは全くの偶然。何の気なしに米国西海岸に本社を持つビジネス特化型SNSに登録したところ、幸運にもエージェン…

A new discovery come from the past (with age)

一時代を共に過ごした思い出のアルバムたち 長年使っていたPCが壊れてしまいました。正確に言えば「壊れかけている」ですが…。ある日、液晶画面に黒い線が入ったと思ったら、日が経つに連れ、その幅も長さも徐々に拡大。遂には画面左右、中央の一部分が真っ…

The indelible land rekindling the old days

昔よく遊んだ小川だった場所(朧な記憶の中から) 小学生の頃、今は亡き祖母に連れられ、よく練馬の親戚を訪ねました。東武東上線の「下赤塚駅」で下車。駅前の商店街を抜け、川越街道を渡り、緩やかな坂道を登ってゆく。今ではすっかり見かけなくなった雑貨…

The Goddess of mercy remembering mother's look

いつも温かな眼差しで街を見守る白衣観音 昭和40年代、まだ僕が子供の頃、町は大きな遊園地でした。神社の境内、公園の芝生、堤防の小道、砂利の駐車場…、朝早くから日が暮れるまで、当てもなく辺りを走り回っていました。疲れた体を休める駄菓子屋は二軒。…

A professional service in a catsle town

東海道の城下町で出会った水饅頭 都内在住のため、旅に出るとき先ず迷うのは、「五街道のうち、今回はどの方面に行こうか」ということ。ほぼ均等の比率で江戸の町を後にしているつもりですが、西へ向かう旅が心持ち多いような気がします。毎度JR東日本の快速…

Infinite human imagination praised by Lord

フランス地方都市にある城の窓から眺めた風景 日本各地を旅する時、目的地として意識する場所のひとつに神社仏閣があります。特段信心深いわけでもないのですが、その周辺だけは昔から変わらない姿を残していることが多いから。とりわけ地方に行くと、古の姿…

A glorious experience in true darkness

信州に建立された無宗派の仏教寺院「善光寺」 江戸時代後期「一生に一度は善光寺詣り」と謳われた、言わずと知れた信州の大寺院です。訪れたのは年の瀬も押し迫った師走。あいにくの雪が朝から降りしきる、本当に寒い一日でした。「こんな日に参拝するのは僕…

The same space in the different times

郷愁を誘う中山道夕暮れの宿場町 幼少の一時期を内陸の町で過ごしたせいか、山里の景色に郷愁を覚えます。とりわけ秋の夕暮れ時など、薄墨色の風景の中にひとり佇むと、年甲斐もなく切ない気持ちになります。写真はあまりに有名な馬籠宿。数年前の年末、先の…

A white lovely carpet in a sweet nostalgia

山間の町一面に咲く蕎麦の花 蕎麦の花を見ると、中学生の頃に亡くなった祖父を思い出します。生粋の職人だった祖父は食べものにも自分流のこだわりがあったらしく、毎年新蕎麦の季節になると信州まで足を延ばし、気に入った地粉を手に入れていたようです。し…

The God-created brain sport still developing

祖父から譲り受けた漆書きの将棋駒 昨日、渡辺明棋聖と藤井聡太七段の「第91期棋聖戦第一局」をご覧になった方も多いと思います。その後、ネット上には著名なライターや棋士の先生方から様々なコメントが多数寄せられているため、改めてここに書くまでもあり…

A close friend met in an automotive project

尾張国名物「生ういろう」(店舗限定品) 数年前、休暇で訪れた名古屋市内の下町「大須」で頂いた「生ういろう」です。当時は店先の縁台に腰掛け、アーケード街を行き交う人々を横目で眺めながら、その上品な味を楽しむことが出来たのですが、ある時期から店…

A sunset beach in the unreached distance

亡き母の思い出が眠る夕陽の奇麗な海浜公園 春から夏に変わりゆくこの季節、三年前にこの世を去った母のことを思い出します。その理由は自分でもよく分からないのですが、同時に、家々の屋根越し、遠くに見える菜の花畑、夏の冷たい井戸水で冷やされたトマト…

An unforgettable memory in my dim recollections

在りし日の「オリエンタルカレーショップ 栄店」 前回のブログで人混みが苦手なことについて少し触れましたが、都会の中心部を当てもなく彷徨い、何となく気になる店を飛び込みで訪ねる旅も好きです。時に「全国区で有名だが、その数が非常に限られている貴…

A beautiful moment in an aimless journey

とあるフランスの街角で出会った風景 旅をしていると、おそらく二度とはお目に掛れない風景に出会う瞬間があります。そんな時、その一瞬を長く記憶に留めたいと思いシャッターを切るのですが、なかなか気に入った構図を残すことが出来ません。 この写真は、…

A local speciality in my early childhood

知る人ぞ知る上州名物「焼きまんじゅう」 よく聞く話に、「大阪の人はたこ焼き(お好み焼き)をおかずにご飯を食べる」というものがあります。関西エリアにあまり縁のない僕にとって真偽のほどは定かではありませんが、まあそれもありだろう、と個人的には思…

An impressed landscape in my dear old town

観るたびに欧州での生活を思い出させる一枚の絵画 ご存じの方も多いと思いますが、誰もがその名を知る十九世紀を代表するオランダの画家、Vincent Willem VAN GOGHの一枚です。現在ミュンヒェン市内、ノイエピナコテーク(Neue Pinakothek)に常設され、誰で…

A favourite pâtisserie in a northern town

北関東にて真摯に味を追求するパティスリー 今、自由に旅することは憚られる状況ですが、年に数回、意識的に訪ねる洋菓子店が北関東の小さな町にあります。とある路線のターミナル駅から歩いて数分の場所にあるこのPâtisserie、出会いは全くの偶然でした。 …

A calm hot spring in a poetic hamlet

上州の山あいにひっそりと佇む名湯 ここ数年、自由になる時間を見つけては電車に飛び乗り、観光地化していない地方の隠れた名所を訪ね歩く旅を続けています。若い頃の自分には想像も出来ませんでしたが、露天風呂にゆったりと浸かり、日々の喧騒を忘れる時を…

An excellent burger in a cozy restaurant

ドイツほぼ中央に位置する田舎町の絶品ハンバーガー 今から二年前の8月、自動車用電子機器の現地実走試験を目的に、二週間ほどドイツを旅しました。市街地よりも郊外、しかも高速道路上でのテストがメインだったため、照り付ける日差しの中、ドイツ国内のAu…

An old beautiful belfry in the Taisho era

その昔、人々に時を告げた鐘楼 昨年初夏の頃、とある町を訪れた際、偶然に見つけた美しい鐘楼です。なんでも昔、薬種商を営んでいた、とある豪商の寄付により竣工された歴史的建造物で、現在は市の重要文化財に指定されているとのこと。 鐘楼ですから、その…

The traditional sweets in German winter

Maroniと呼ばれるドイツ風「天津甘栗」 今からおよそ四半世紀も昔のこと、6年ほどドイツに住んでいたことがあります。その時、冬になると必ず食べたのが、この「Maroni(マロニー)」。ちなみに、中村玉緒さんの宣伝で有名なのは「Malony」、綴りが違うよう…

A graceful cherry tree in a small village

とある山間の村の一本桜 二月にしては暖かな冬の日、とある山あいの村まで散策に出掛けました。普段は訪れる人も多い人気の観光地なのですが、平日ということもあり、ゆっくり時を過ごすことが出来ました。 その道すがら、田舎のあぜ道の脇に咲く一本の桜の…

A break for mind in the bustling city

桜餅のセットとFinancierのセット 夕方のひととき、とある商店街の二階にある喫茶店でひとやすみ。ここは友達と何度か訪れたことがある店。近くに古い老舗の餃子専門店があり、食事後、他愛もない話をしながら、ゆったり時を過ごす場所です。迎えてくれたの…

The great landmark in the history of Europe

とある欧州の街の美しい教会 今を去ること二十数年前、車載用電子機器開発のためドイツでの駐在を命ぜられました。今では装着されていない車を探す方が難しくなったナビゲーションシステムの現地開発です。それまで出張や個人的な旅行では何度も訪れていた欧…